黒瀬迅は足元に広がる魔法陣の残光が消える前に、周囲を見渡した。黒い石で組まれた壁、天蓋付きの巨大な寝台、銀の燭台。そして目の前に立つ女。腰まで届く銀色の髪、血のように赤い瞳、黒い長衣。彼女の指先が宙を掻くように動くと、迅の背後の扉が鈍い音を立てて閉じた。
「跪け」
声は短く、床を這うように響いた。迅は膝をつかず、スーツの襟を正して相手の目を見た。
「話を先に聞きたい。なぜ俺を呼んだ」
リーゼロッテは紅い瞳を細め、迅の返答を無視して歩み寄る。黒い長衣の裾が石床を擦る音だけが二人の間に満ちた。彼女の白い手が伸び、迅のネクタイを指先で挟むと、ぐいと下へ引いた。首が絞まり、顔が彼女の胸元へ近づく。嗅いだことのない花と鉄が混ざった匂いが鼻を刺した。
「跪け。命令だ」
迅は彼女の手首を掴み、外そうと力を込めた。指はびくともせず、逆にネクタイがさらに締まる。息が浅くなる。スーツの肩口に彼女の親指が食い込み、骨を押す。迅は片膝を床につけ、次にもう片方もついた。
リーゼロッテは満足そうに口元を歪め、迅の髪を銀色の爪で掻き上げた。
「いい子だ、人間」
彼女の手がベルトに移る。金属のバックルを外す音が鋭く響き、前を寛げると、既に硬くなりかけた迅のものを下着の上から握った。手の冷たさに迅の腰が引ける。彼女は下着を膝まで一息に下ろし、露わになった肉棒を掌で転がすように検めた。
「これが人間の……悪くない」
指が亀頭の縁をなぞり、先走りを親指で尿道口に塗り広げた。迅は唇を噛み、鼻から息を抜いた。彼女は立ち上がらず、その場で長衣の前を寛ぐ。下着はつけていなかった。白い肌に浮き上がる鎖骨、形の崩れない乳房、腹の中心を走る淡い線。
「舐めろ」
彼女が迅の口元へ性器を突き出した。銀色の陰毛は手入れされず、熱く濡れた肉が赤く開いている。迅は顔を近づけ、舌先を陰核に当てた。ぬるりとした液が舌に絡む。彼女の腿が迅の耳を挟み、腰が小さく揺れた。
舌を膣口に差し入れると、中の襞が蠢いて舌を食い締める。迅は顔を押し込むように舌を動かし、汗と女の匂いで息が詰まる。彼女の手が迅の後頭部を掴み、押さえつけた。
「もっと深く。使い物にならないなら殺す」
迅は彼女の太腿を両手で支え、顔を上下に動かした。鼻先が陰核を潰すたび、リーゼロッテの膝が震える。粘液が顎まで垂れ、喉が鳴る。彼女は咄嗟に迅の頭を引き剥がし、その場に仰向けに倒れるように迅を押し倒した。
「今度はお前が私の下で泣け」
彼女は迅のスーツの上着を両手で左右に裂いた。ボタンが床に散らばる。シャツも同様に破り、露わになった胸に爪を立てた。鋭い痛みが走り、迅の腹筋が波打つ。彼女は腰を浮かすと、迅の肉棒の先を自分の膣口に押し当てた。ぬかるんだ入口が亀頭をくわえ込みはじめ、一気に腰を落とす。結合部から粘液が泡立ち、肉と肉が打ち合わさる音が部屋に跳ねる。
「っ……きつい」
