雨の匂いが濃く立ちこめる夕方、喫茶店のドアベルが鈍く鳴った。水無瀬紬はカウンター越しに顔を上げ、濡れたコートを畳んで膝に置く男の姿を認めた。東雲湊斗だ。ここ三週間ほど、毎日同じ時刻に現れては窓際の席で二時間を過ごし、何も注文せずに帰る常連。髪から滴る雫が床に小さな染みを作っている。紬はカウンターの下から白いタオルを一枚取り出すと、何も言わずに湊斗の座ったテーブルへ歩み寄り、その手元に置いた。
湊斗は濡れた前髪の間から紬を一瞥し、軽く頷く。タオルで首筋と頬を拭う動作は緩慢で、指先の震えがわずかに見えた。紬は隣の椅子を引き、腰を下ろす。ジーンズ越しに椅子の冷たさが伝わる。二人の間に会話はない。店の奥で氷が溶ける音、外で雨がアスファルトを叩く音だけが断続的に流れる。湊斗がタオルをテーブルに置き、指先で折り目の乱れを直した。その手が、ゆっくりと紬の膝に触れる。
指先は冷たく濡れている。紬は体を動かさない。湊斗の指が太腿の上を這い、ジーンズの縫い目に沿って内側へ滑り込む。布越しに体温が滲む。湊斗の呼吸が浅くなる。指の腹が股間の膨らみを確かめるように押し当てられ、紬の腰がわずかに浮いた。カウンターの向こうの冷蔵庫が低く唸る。湊斗は椅子ごと体を傾け、肩を紬の肩にぶつける。湿ったコート越しに互いの熱が溶け合う。
紬は動かない。されるがままに脚を広げる。湊斗の指がジーンズのボタンを外す。金属の擦れる音が店内に響く。ファスナーが下ろされ、下着の上から直接、形をなぞる。紬の腰がまた浮く。下着の先端部に湿りが滲み始める。湊斗は前かがみになり、その湿りに鼻先を近づける。熱い呼気が布を湿らせる。舌先が下着越しに触れた瞬間、紬の腹筋がひくついた。
カウンターの電話が鳴る。二人は動きを止める。三回鳴って切れた。静寂が戻ると同時に、湊斗は下着のゴムに指を掛け、膝まで一気に引き下ろした。紬の陰茎が外気に触れて跳ねる。先端から透明な液が糸を引いている。湊斗は喉を鳴らし、根元を握り込む。冷えた指の輪が締め付け、親指が裏筋を押し上げる。紬は背もたれに頭を預け、天井を見つめる。口から短い息が漏れる。
湊斗は舌を出し、亀頭の裏側を下から舐め上げる。唾液と先走りが混ざり、卑猥な水音が立つ。唇を窄めて先端を吸う。頬がくぼみ、吸い込む力が強まる。紬は両手で椅子の座面を掴む。爪が布に食い込む。湊斗は頭をゆっくり前後させ、肉竿の三分の二まで咥え込んだ。喉の奥が絞まり、先端を摩擦する。そのたびに紬の足の指が丸まる。
五分ほど続いたところで、湊斗が顔を上げる。唇と顎が唾液で光り、糸が何本も垂れている。湊斗は立ち上がり、コートのベルトを外した。濡れた生地が床に落ちる。下に着ていたシャツも脱ぎ捨てる。白い肌に雨粒の跡が残っていた。湊斗はジーンズと下着を一気に下ろし、尻を紬の膝に跨らせる。鍛えられた太腿が震えている。尻の割れ目を指で広げ、後孔を見せつける仕草には迷いがない。
「座れ」
湊斗の声は掠れていた。紬は自分の唾を手に吐き、それを亀頭に擦りつける。湊斗は片手を後ろに回し、紬の陰茎を掴んで肛門に当てた。腰を落とす。先端が抵抗を破って潜り込むと、湊斗の背中が弓なりに反る。中の肉が熱く、ぎゅうぎゅうと締め付けてくる。尻肉が紬の腿に触れるまで、湊斗は一気に沈み込んだ。二つの体から同時に息が漏れる。カウンターの棚の茶葉の瓶が微かに震えた。
湊斗は一旦止まり、中で紬を咥えたまま息を整える。内壁が脈打ち、収縮を繰り返す。それから膝を立て、腰を上下に動かし始める。ピストンのたびに結合部から粘りのある音が湧く。紬は下から突き上げる。湊斗の尻が上下に千切れんばかりに弾む。汗が混じり、白シャツの背中が透けていく。紬はシャツの裾をまくり上げ、凑斗の胸に手を伸ばした。乳首を指で摘んで捻る。湊斗が首を仰け反らす。
「中で、いっぱいになっていく」
湊斗が呟いた。腰を回しながら前屈みになり、舌を紬の口に差し込む。二人の舌が絡まり、互いの唾液を啜る音が鼓膜を打つ。紬は尻肉を両手で鷲掴み、指を食い込ませて下からさらに速く突き上げる。陰茎が内壁のしわを削り、奥の結腸口を小突く。湊斗の眼が虚ろに溶ける。口の端から混じり合った唾液が垂れ、紬の鎖骨に落ちた。
紬は体を起こし、湊斗を椅子の背に押し付ける。体勢が入れ替わり、湊斗の背が木の背もたれに擦れる。片足を紬の肩に担ぎ、もう片足は床に落ちたまま、浅い角度で後ろから突き直す。結合部が丸見えになる。肉襞が陰茎に絡みつき、引き出されるたびに内壁が裏返りそうになる。肛門の縁が白く泡立っている。湊斗の腹の先で、自分の陰茎が揺れ、透明な汁が糸を引いて床に落ちる。
紬が腰を止めずに湊斗の陰茎を掴む。根元から先端まで扱き上げると、湊斗の体が仰け反り、中の締め付けが一層強くなる。肉筒全体が痙攣する。湊斗が叫ばないよう自分の手首を噛んだ。白い歯が肌に沈む。紬は最奥に突き刺したまま腰をこする。亀頭が結腸口をぐりぐりと拓く。湊斗の目から涙が溢れ、顎を伝って胸へ落ちた。尻と腿の汗、唾液、腸液が混ざり合い、床に小さな水たまりを作る。
紬は湊斗の両膝裏を抱えて持ち上げた。短い髪の後ろから汗が流れ、背筋を伝って落ちる。腰を深く突き入れ、重い玉が尻に当たる。最奥で亀頭が膨らむ。その瞬間、湊斗の内壁が段階的に絞り上がり、根元から先端まで液体を搾り取るように蠕動する。紬は腰を押し付けたまま、狭い肉穴の奥へ向かって射精した。熱い精が後孔の最奥を打つ。湊斗の腹が膨れる感覚が、外から見ても分かるほど強く射精が続く。
中に出すのを終えて、紬は荒い呼吸のまま湊斗を床に下ろした。湊斗は四つん這いになり、尻を突き出したまま痙攣している。後孔から白濁が逆流し、腿の内側を伝って落ちる。床に広がる水たまりに混じり、白い尾を引く。紬は自分の陰茎を持ち、亀頭を後孔の縁に押し当てた。まだ半勃ちのそれが狭い穴をもう一度こじ開け、中でまだ熱を保つ精液をかき混ぜる。
「もう一回、中で出るぞ」
紬が言った。返事の代わりに、湊斗が自分で尻を掴んで左右に割り開く。紬は根元まで一気に突き込む。粘液が音を立てて溢れ、肉がぐちゅぐちゅと穿たれる。
