灰谷律が遺跡の最深部で石棺を開くと、金の髪が陽の光を浴びたように広がり、その下から白い裸身が起き上がった。薄布が肩から滑り落ち、胸の膨らみが剥き出しになる。女はまばたきをせず、瞳孔が縦に細くなった目で灰谷を見つめたまま、唇を開いた。
「腹が減った」
灰谷は手帳を開いたまま、砂埃のついた外套のポケットから携帯食料を取り出した。乾燥肉の包みを差し出すと、女は手を伸ばさずに顔を近づけ、灰谷の指ごと齧りついた。歯が指の腹を擦り、ぬるい舌先が肉の脂を舐め取る。灰谷は手を引かずに、女の顎の動きを観察した。唾液が指の間を伝って手首まで垂れた。
「名前は」
「シャリア」
乾燥肉を飲み込んだシャリアが、灰谷の外套の襟元に鼻先を押し当てた。それから腰に巻かれた薄布の上から灰谷の脚を跨ぎ、尻を灰谷の腿に押し付ける。体温が布越しに伝わり、灰谷の腿の上でシャリアの膣口から滲んだ液が薄布をじわじわと濡らした。灰谷は左手に持った手帳を閉じ、右手でシャリアの腰骨を掴んだ。骨盤の縁が手のひらに食い込むほど細い。
「何が欲しい」
「お前の肉棒を、私の中に入れてくれ」
シャリアは灰谷の外套の前を左右に引き裂き、下のシャツの釦を弾き飛ばした。素肌に付いた砂が指で掬われ、灰谷の乳首を摘ままれる。指先の腹と爪の先端が同時に突起を転がし、灰谷の腹筋がびくりと収縮した。シャリアは灰谷の首筋に鼻先を擦りつけ、耳の裏を舐めてから、もう一度言った。
「入れろ」
灰谷はシャリアの薄布を腰から引き剥がし、女の股間を直に見た。大陰唇は厚く盛り上がり、肉の割れ目から透明な液が太腿の内側へ数本の筋を作って流れている。陰核が包皮から頭を出し、ぷっくりと充血していた。灰谷が右手中指を膣口に押し当てると、シャリアは腰を落として指を根本まで飲み込んだ。膣壁が指をきつく締め上げ、内側から波打つように蠕動した。灰谷は指の第二関節を曲げて前壁を擦り、同時に親指で陰核を潰すように押した。シャリアの両腿が震え、灰谷のズボンの前立てに子宮口を擦りつけた。布の上からでも分かる硬さに、シャリアが喉の奥で唸った。
「これだ。これを穿って入れろ」
シャリアは灰谷のベルトの金具を握り潰すほどの力で引き千切り、ズボンの前をずり下ろした。下着から飛び出した陰茎が腹に張り付くほど勃ち上がり、先端から透明な分泌液が筋を引いて落ちる。シャリアが両手で陰茎を包むと、掌に収まりきらない熱さで、彼女の手の皮膚がぬめった。舌を先端にぺったりと貼り付け、裏筋を根元に向かって舐め下げ、それから睾丸を口に含んだ。ガラスのような瞳が灰谷を見上げたまま、一方の睾丸を頬の内側で転がす。灰谷の臍の下が小刻みに痙攣した。灰谷は手帳をジャケットの内ポケットに戻し、シャリアの金の髪を握って自分の股間から引き剥がし、白い尻を自分の腰の上に抱え上げた。シャリアは灰谷の肩に両足を回し、腕を首に絡めた。灰谷が腰を押し上げると、陰茎の先端が膣口を割り、シャリアは息を吸いながら自分の体重を落とした。ぬかるんだ膣内が肉棒を一気に根元まで飲み込み、二人の結合部から空気と粘液が混ざった水音が漏れた。灰谷の腹筋の上にシャリアの膣口がのしかかり、子宮口が亀頭を噛むほど締まる。シャリアが腰を前後に動かし始め、金の髪が灰谷の顔を打った。灰谷は尻肉を両手で握って下から突き上げた。
「奥だ。もっと奥を突け」
灰谷は言われた通りに腰を跳ね上げ、陰茎の根元がシャリアの骨盤に当たるまで深く穿ち込んだ。シャリアは灰谷の首に回した腕を放して仰け反り、自分の両手で胸を掴んで灰谷に見せつけた。乳首を自分で摘まみ、白い乳房を寄せ合わせ、灰谷の口元へ擦り付ける。灰谷は左の乳首を噛み、右の乳首を指で引き千切るように引っ張った。シャリアの膣が同じ動きに合わせて締まり、肉棒を搾り上げる。灰谷の舌の上で乳首が硬く膨らみ、シャリアの爪が灰谷の背中に入り込んだ。皮膚が裂けて血が滲む匂いがシャリアの鼻孔を刺激し、彼女は灰谷の体を抱き締める力を強くした。
「交代する」
シャリアは灰谷を押し倒し、自分が上になる。尻を灰谷の腹に叩き付け、金の髪が左右に揺れた。灰谷は下から彼女の揺れる乳房を眺め、粘土質の汗が鎖骨の窪みに溜まるのを見た。シャリアに跨られて石の床に肩が擦れる痛みが、律の性欲をさらに煽った。腰を突き上げる速度を上げると、シャリアは背中を弓なりに反らせ、爪先までをも震わせた。結合部の音が洞窟の壁に反響する。灰谷の両手が桶のように彼女の尻を包み、割れ目の上を親指で撫でた。ぬるつく汗と淫水の混じった液を尻の穴に塗り込み、指の爪を立てずに周囲を軽く押し込むと、後ろの窄まりが灰谷の指の先端を吸い込んだ。シャリアは身悶えし、灰谷に跨ったまま腰を強く沈めた。尻穴でくわえ込んだ指の感覚と、膣内で膨れ上がる陰茎の感覚が同時に彼女の背骨を駆け上がる。
「後ろは嫌か」
灰谷が尋ねた。
「お前が欲しければ、くれてやる」
